2021年世界海事デー

2021年は、船員らにとって困難な年となっています。新型コロナウイルスの世界的大流行による終わりのない試練があり、船員は何度もその気概を証明することを余儀なくされています。しかしながら、船員らはその試練に耐え、世界のサプライチェーンを動かすために重要な役割を果たし続けています。

2021年9月30日の「世界海事デー」では、船員とその将来の中核的役割を強調する取り組みの一環として、IMO本部が 青く ライトアップされます。今後、Seafarer Memorialを含むIMOの建物は、海事コミュニティーを団結させ、世界への海運の重要な貢献に対する認識を高めるための象徴的な取り組みとして、世界海事デーのたびに青い光に包まれます。

船員：海運の未来の中核を担う

これは2021年の世界海事デーのテーマであり、船員が現在そして将来において果たすかけがえのない役割に注目し、船員の認知度を高めることを目的としています。IMOが取り組もうとするリストの最上位にあるのは、乗組員交代です。何ヶ月も船内に取り残されている船員のストレスは、生計を立てるために船に乗るのを待っている人たちも同様に痛感しています。絶えず変化する渡航制限によって乗組員交代が妨げられているため、これは海運の安全性そのものを脅かす 人道的緊急事態 にまで発展しています。

世界海事デーのテーマでは、年間を通じて、船上生活の安全と安心、船員の心身の健康、デジタル化と自動化の課題と機会に対応するための適切な訓練を受けた適格な労働力の確保の重要性など、海運の人的要素に関連するその他の問題にもスポットライトを当てます。

同様に、スタンダードクラブは、船員のために声を上げ、船員の福利厚生の向上に貢献するための努力を強化していきます。

最近、スタンダードクラブは、グローバル海事フォーラムの「船員の心身の健康と乗組員交代に関するネプチューン宣言」に署名し、現在の船員危機の克服、乗組員交代の可能性および帰国へと焦点を当てています。

今年、当クラブはミッション・トゥー・シーフェアラーズが四半期ごとに行っている10の質問からなる 船員幸福度指数 のスポンサーとなりました。これは、心の健康、身体的な健康、一般的な労働生活、家族との接触などの幅広い問題についての考えや感情について、船員コミュニティ全体の意見を聞くことを目的とするものです。

当クラブは、船員協会の「海上での心身の健康」プログラムにも協力しています。このプログラムでは、27週間にわたって、さまざまな心身の健康に関するトピックに関する短い読み物、ビデオ、ポッドキャストから役立つリソースを共有する予定です。これらのウェブアラートは、2021年12月まで、毎週月曜日と隔週金曜日にアップロードされます。

今回のパンデミックでは、 ISWAN、 ミッション・トゥー・シーフェアラーズ 、 ステラ・マリス などの主要な福祉団体と共にウェビナーを実施し、船員が抱える懸念に対応したり、必要なリソースを紹介したりしました。

昨年、当クラブ「 「船員の心身の健康」ポスターキャンペーン 」を発表しました。このポスターキャンペーンは、「健康的な食事とライフスタイル」「精神的なウェルビーイング」「フィットネスとエクササイズ」「社会性」をテーマにした4組のポスターで構成されています。このプロジェクトは、 2020 Safety4Sea Initiative Award を受賞し、 Offing Echoes や The Seaなどの国際的な業界誌でも紹介されました。

2018年には、 「安全基準：船員の心身の健康」 に関する特別版の出版物を発刊しました。この出版物では、業界の専門家や医師と幅広く協力して、それぞれのニーズに合ったアドバイスを行い、乗組員からクレームから得られた統計情報を掲載して、船員のための資料として発展させました。

これらのリソースは、あなたが決して一人ではないことを思い出させてくれます。国際機関や政府は、国際的な対応にあなたを参加させるためにできる限りの努力をしています。誰かに相談したいときは、 24時間365日対応のヘルプラインにダイヤルしてください。 

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