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制裁:ロシア産原油の上限価格設定「プライスキャップ制度

News & Insights 9 December 2022

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当クラブは、他すべてのIGクラブとともに、2022年12月5日に発効したロシア産原油に対するEU/G7「プライスキャップ制度」の機能と運用に関する包括的なサーキュラーを発行しました。

Man on yellow ladder

当クラブは、他すべてのIGクラブとともに、2022年12月5日に発効したロシア産原油に対するEU/G7「プライスキャップ制度」の機能と運用に関する包括的なサーキュラーを発行しました。 サーキュラーの文面は、 こちらをご覧ください。ロシア産の石油製品については、2023年2月5日に別途プライスキャップが導入される予定です。

「プライスキャップ制度」は、ロシア産原油がプライスキャップ以下で販売されていない限り、海上輸送およびロシア産原油の輸送を可能にするサービス (P&I保険を含む)の提供を禁止しています。サービスの禁止は、EU/G7連合の一部ではない第三国による、または第三国への輸送にまで及びます。注意すべき主な問題:

  • 限価格を、まずは1バレルあたり60米ドルに設定されています。 
  • 石油輸送に携わる当事者は3つの「階 層(Tier)」に分類されます。 価格の知識を持っている者 (商品トレーダー、ブローカー、販売契約に直接関与するその他の者等) は、通常「Tier 1」であり、貨物がプライスキャップに遵守しているという証拠を取得し共有する必要があります。 P&Iクラブおよびその他の保険会社は、通常「Tier 3」に分類され、取引相手からコンプライアンスの「Attestation(証拠)」を取得する必要があります。 スタンド・アロンAttestationのサンプルフォームは、サーキュラー(添付II)で提供されており、以下にもリンクされています。船主もTier 3に該当するため、契約の相手方(通常、用船者)から、相手方がプライスキャップを超える原油または石油製品を購入しないという契約上の確約を得なければなりません。 これは、上限価格を超える価格で販売されたロシア産原油貨物を用船契約から除外するなどの契約文書で提供される場合があります。メンバーがこの側面について具体的な質問がある場合は、独立した法的助言を求める必要があります。
  • 3つの階層の参加事業者には、デューデリジェンスを尽くし誠意が求められます。これらは、さまざまな状況での特定の報告義務とともに、サーキュラーでより詳細に規定されています。P&Iクラブは、サービスおよび技術支援などの他のプロバイダーと同様に、プライスキャップが遵守されていないと信じるに足りる合理的な理由がある場合、そのサービスを撤回する義務があります。記録の保管の要件は、米国、EU、英国の間でわずかに異なりますが、実質的にプライスキャップ取引の記録は5年間保管しなければなりません。

2022年12月5日12:01(GMT)以前に積み込み、2023年1月19日05:01(GMT)以前に荷揚げされる予定であることが確認できるロシア産原油を積んだ船舶については、2023年1月 19日に期限を迎える「猶予期間」期間があります。 この免責条項の利用を希望するメンバーは、貨物が2022年12月5日05:01(GMT)以前に完全に積み込まれたこと、2023年1月19日05:01(GMT)以前に荷揚げされる予定であることを確認できるData Attestationを当クラブにできるだけ早く提出する必要があります。関連情報を記録するためのフォームは、サーキュラー(添付I) で提供されています。これも以下にリンクされています。 記入し署名すれば、以下電子メールアドレスまで当クラブに送信する必要があります: ukoilpricecapwinddown@north-standard.com  

カテゴリー: Ukraine / Russia

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