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中国沿岸における食品廃棄物処理に関する規制
当クラブの中国特派員であるHuatai Marineは、中国沿岸における食品廃棄物の投棄に関する規制と違反により科せられる罰金を概説するサーキュラーを発行しました。
Huataiのデータベースによると、2020年から...
当クラブの中国特派員であるHuatai Marineは、中国沿岸における食品廃棄物の投棄に関する規制と違反により科せられる罰金を概説するサーキュラーを発行しました。
Huataiのデータベースによると、2020年から 2022年に取り扱われた廃棄物の排出に対する罰金の約23%は食品廃棄物の不法投棄によるものでした。このうち70%は渤海で発生しており、黄海、東シナ海、南シナ海はそれぞれ10%を占めています。罰金の最高額は7万元で、最低額は3万元でした。1件あたりの罰金平均額は43,000元となっています。
上記のケースを分析した結果、多くの場合は、MSA職員による検査の際に船舶の廃棄物記録簿に記載される排出場所が最も近い陸地から廃棄場所までの必要最小距離を満たしていないことが判明した際に罰金が科されていることがわかりました。
2020年以降、中国MSAでは、コロナウイルス制限処置により乗船検査の代わりにリモートPSC検査が採用されています。そのため、関連する証明書の有効性と公式の船舶記録の正確性、およびこれらの記録による違反の有無に関する船舶検査がより重視されています。そのような場合のほとんどにおいて、乗組員の理解の欠如が主な原因であることが分かっています。
中国の港に寄港、あるいは中国海域を航行する船舶を持つメンバーは、乗組員に的確な指示を確実に与え、基線の座標を海図にプロットして排出禁止エリアを視覚的に表示することで、排出要件に準拠するために船舶の位置と最も近い領海基線との距離が要件に違反することの無いように努めることが推奨されます。
さらに、MARPOL 附属書 V第10規則3.1から3.4項に規定されている要件に従い、正確な記録管理を維持することが推奨されます。廃棄物記録簿は最後の記入日から最低2年間は船内で保管し、所轄官庁による検証、検査の際にはすぐに提出できる状態にしておく必要があります。
カテゴリ: Loss Prevention, Pollution