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ニュース:米国務省、現時点ではイランとの制裁緩和に関する取引がないことを確証
今週流れた報道では、イランが、米国がイランに課している保険、石油、海運に関するすべての制裁措置を解除することで米国と合意したとのことです。
イランが、米国がイランに課している保険、石油、海運に関するすべての制裁措置を解除することで米国と合意したとの報道が今週流れ始めました。昨日、米国国務省高官が、現在行われている二国間協議に関する記者会見でこの考えを否定しました。この高官は、何も取引が成立していないことをはっきりとさせた上で、共同包括的行動計画(JCPOA)への再加盟を目指して対話を継続するという米国の取り組みを改めて確認しました。この高官は以下のように説明しています:
まず、話し合いの状況ですが、イランとは基本的にすでに取引が完了しており、あとはいつ発表するかを決めるだけだという報道もありました。 この点についてはっきりと説明します: 私たちはちょうど第6ラウンドを終えたところです。 そして そう遠くない将来、第7ラウンドに再度戻ってくることになるでしょうが、もし取引がすでに完了していたらこのような予定にはなっていません。 イランがコンプライアンスを回復するために必要な核関連の対応ステップ、米国が提供する制裁緩和、あるいは双方が取るべき一連のステップなど、さまざまな問題について、私たちはまだ深刻な相違点を抱えています。 すべてが合意されるまで、どのような合意にも行き着くことはありません。 すべてが合意されている訳ではないので、私たちにはなにも確定事項はありません。 さらに、まだ解決しなければならない非常に重要な問題がいくつかあります。 これを踏まえた上で、取引の可能性がないと考えるのであれば、第7ラウンドに戻ることはないのも事実です。 可能性は残っています。 しかし、私たちはまだそこに到達していませんし、いつ到達するかを推測するつもりもありません。
記者会見の書き起こしは、 国務省のウェブサイトに掲載されています。
したがって、現在の時点では、米国のイランに対する制裁措置に何も変更はありません。制裁は引き続き有効です。国務省高官の言葉を借りれば、「すべてが合意されるまで、どのような合意にも行き着くことはない」 ということになります。そのため、イランとの貿易を検討しているメンバーの皆様は、引き続き慎重なデューデリジェンス実施の必要があります。
当クラブは、この点における関連動向を引き続き注視していきます。制裁内容全般について質問があるメンバーの皆様は、通常のクラブ担当者にお問い合わせください。
カテゴリー: Sanctions