Standard Club

Our new NorthStandard site is now live. There will be no new content or updates added to this site. For the latest information, please visit our new site north-standard.com.

BIMCO(ボルチック国際海運協議会)が新しいSEV-GUARDCON契約書を導入へ

News & Insights 7 January 2022

Available in:


BIMCO(ボルチック国際海運協議会)SEV-GUARDCON

BIMCOのドキュメンタリー委員会は、護衛艦(SEV)の新しい標準契約書を承認しました。契約内容は2022年初頭に公開される予定です。

Woman with safety helmet

BIMCO(ボルチック国際海運協議会)SEV-GUARDCON

BIMCOの文書委員会は、護衛艦(SEV)の新しい標準契約書を承認しました。契約内容は2022年初頭に公開される予定です。

新しい契約書を起草したBIMCO小委員会は、船主と運航者、民間海上警備会社(PMSC)、海事リスクコンサルタント、P&Iクラブ(スタンダードクラブを含む)、法律事務所の代表者で構成されていました。

新しい契約は、BIMCOの「GUARDCON」契約書に基づいており、ギニア湾などの危険性の高い地域の商船を護衛するSEVにバランスの取れた契約の枠組みを採用しているため、「SEV-GUARDCON」と呼ばれます。新しい契約書は、ギニア湾の海上保安上の立場に特に注意を払って作成されると同時に、世界中で用いられるよう策定されています。

新しい契約書の下では、船主はPMSCと契約し、次にPMSCは特にナイジェリア海域での運航という観点から現地警備員を雇用することが意図されています。

この契約書は、海運連絡官の役割、SEVの待ち合わせと護衛解除の手配、SEVの最低限の必要能力などの重要な問題を扱っています。この契約書では、排他的経済水域または複数の州の領海を通過する船舶に護衛艦が同行する必要がある国境を越える通過を含む、一回または複数回の通過が許可されています。

SEV-GUARDCONの構造は、保険条項など確実に熟知できるように可能な限り「GUARDCON」を反映しています。負債および補償条項は、「SEV-GUARDCON」が、商船に配乗されたセキュリティチームとは対照的に、独立して運営される護衛艦を供給するためにPMSCを介して提供される労務を賄うことを織り込んでいます。

詳細については、BIMCO ウェブサイトをご参照ください。

海賊行為や武装強盗事件を回避する方法

高リスクの海域を通過する可能性のある船舶を所有するメンバーは、推奨されるすべてのベストマネジメントプラクティス (BMP) 計画、航海、および報告手順を完全に順守することを強く奨励します。BMPは引き続き見直され、バージョン5は海賊行為の阻止および防御するために効果的な方法に関して業界および軍隊が学んだ実践的な教訓を反映しています。

 BMP西アフリカ版発行後、特に西アフリカに関連するガイダンスも閲覧可能です。BMP西アフリカ版では護衛艦の使用は特に承認されていませんが、その慣行は認められており、護衛艦サービスの利用に関して有用なガイダンスがいくつか提供されています。BMP西アフリカ版には、この地域を航行する際の一般的な基本的要件が盛り込まれています。

  • 最新の脅威情報を取得し、その脅威を理解する
  • リスク評価の実施
  • 船舶防護策の実施
  • ギニア湾の海洋状況把握機構(Maritime Domain Awareness for Trade– Gulf of Guinea [MDAT-GoG])に登録および報告書の提出
  • 地域の海運や軍隊と協力

当クラブはどのように支援できるのか

当クラブには海上安全保障に焦点を当てた内部チームがあります。 チームは、当クラブのウェブサイトで、海上安全保障の傾向と問題に関する記事と最新情報を定期的に作成しています。本チームの代表者は、国際グループ(IG)の海上安全保障小委員会に所属し、海賊行為や海上での武装強盗、当クラブの保証範囲の提供などを含みますが、これらに限定せず海上安全保障の問題に関する議論に積極的に参加しています。例えば、当クラブの参加により、IGの海賊行為に関する 「よくある質問」 は、2013年に発行された過去バージョン以降見られるようになってきた、多様な進展を反映するために2019年に更新されました。

2021年の最初の数カ月間、海賊行為と武装強盗事件は軽減しましたが、年末にかけて事件は著しく増加しました。メンバーは、「戦争武器(weapons of war)」またはテロから生じた責任はてん補リスクから除外されたうえで、海賊行為事件から生じる第三者のP&I責任はクラブのてん補リスク対象であることに留意してください。しかしながら、身代金はメンバーのP&I保険契約規定上明示されたてん補リスクではなく、裁量によりてん補を受けられる場合があります。同様に、身代金交渉に関連して発生した料金と費用は、裁量によってのみてん補を受けられる場合があります。その裁量権の行使に関連する1つの問題は、代替的な保険の利用可能性です。これを念頭に置いて、危険性の高い海賊地帯を通過する船主メンバーの誘拐と身代金(K&R)保険は、市場またクラブの戦争リスクチームを通じて加入できます。メンバーの皆様には、必要に応じてK&R保険加入の検討を強く推奨します。

詳細情報

当クラブのウェブサイトにある新しく改良された検索ツールを使用して、海上セキュリティに関するさまざまな記事や クラブのK&Rおよび戦争リスク関連のサービス内容に関する詳細を確認してください。

 

カテゴリー: Maritime Security

You are currently offline. Some pages or content may fail to load.